recipe03:rice steamed cake 柚子とさつまいもの蒸しケーキ


これまた、混ぜるだけで簡単!な米粉の蒸しケーキです。
お米の粉は小麦粉とはまた違って、ふんわり優しい風味があります。
お米だけど、メープルシロップなんかとも意外に相性がいいのです!
今回は甘味に甘酒を使い、焼かずに蒸してみましたが、
このままパウンド型に入れてオーブンで焼いてもいいと思います。



材料


 今回は、しっとり大人の和菓子風!を狙って、柚子とさつまいもを使いました。
 もちろん、季節に応じて中に混ぜ込むものは変えてみてくださいね。

dry
 ・ 米粉(リ・ファリーヌ)…150g
 ・ ベーキングパウダー(アルミニウムフリーのもの)
       …大さじ1/2
 ・ 塩 …ひとつまみ

wet
 ・ オイル(菜種油)…20ml(大さじ1.5くらい)
 ・ 甘酒…80ml
 ・ 豆乳…100ml
 ・ りんごジュース…40ml

そのほか、
 ・ さつまいも…中くらいの大きさのもの1本
 ・ 柚子…1個


作り方


作り方はかなり、とんでもなく簡単です♪
下準備として、まずは蒸し器の用意をして、お湯を沸かしておきます。
(オーブンで焼く場合は、だいたい170度くらいに余熱してください。)

@
まずはさつまいもを皮ごと角切りにします。1.5〜2センチくらいの大きさに。
しっかり蓋を出来る鍋に入れて、塩を一つまみ全体にまぶしたら
ほんのちょっとのお水を加えて蒸し煮してください。
じっくり・ゆっくり加熱するのが甘味を引き出すコツです。

A
柚子は皮を1個分、果汁を1/2個分使います。
皮は少しだけ薄く削り取り、みじん切りに。飾りにします。
残りはすりおろしてください。(白い部分が入ると苦くなるので注意)
半分だけ果汁を絞ります。大体小さじ2くらい。

B
ボールにdryの材料を合わせておきます。
また別のボールにwetの材料を合わせ、柚子の果汁も加えます。
混ざったらdryとwetを混ぜ合わせてください。
小麦粉と違って米粉にはグルテンがないので、混ぜすぎても大丈夫。
全体が混ざったら、さつまいもと柚子の皮を混ぜ込みます。

C
型に入れて蒸すか、あるいは蒸し器にオーブンシートなどをひいて流しいれ
強火で20分ほど蒸して、竹串を刺して生の生地がついてこなければ出来上がり。
(オーブンの場合は、35分〜40分ほど焼いて様子を見てください。)
ベーキングパウダーの生地は混ぜてから時間をおかないように注意してください。


その他、コツやアレンジなど。


オーブンを使わずにできる、なるべく身体に優しいお菓子を作ってみました。
「米粉」、「甘酒」、「蒸す」…というこのトリオ、身体への影響がとても穏やかなのです。

まずは米粉。
ぜひとも後片付けをしながら実感していただきたいのですが。
米粉のおやつを作った後の洗い物って、すごくラクなんです。
ボールを洗ってもさっと汚れが落ちます。
小麦粉だと、水分が混ざるとなんだかねちょっとした感じになりませんか?
しっかりこすらないと流れていかないし、そのまま流すと排水溝にへばりついたり…

「台所の汚れは身体の汚れ」と言われています。
母親が言うには、「マクロビをしてるとほんとに台所の掃除がラク!」
肉も魚も調理しなくなってからは、換気扇は以前のようにねばつかないし、
シンクの汚れ具合も段違い。植物性の油はさらりと落ちてくれるのです。
(たまーにお魚を焼いたりすると、2〜3日は台所全体が油っぽい感じです。)

米粉と小麦粉も、同じなのではないでしょうか。
体内でも米粉はより身体に溜まりにくく、すっきり流れやすい感じがします。
(同じように、精白小麦粉と全粒小麦粉だと全粒のほうが流れやすいです。)

ちなみにここで使っている「米粉」はいわゆる「上新粉」ではなく、
「リ・ファリーヌ」という製菓用に細かく製粉されたものを使っています。
製菓用の米粉ならリ・ファリーヌでなくても構いませんが、
普通の上新粉を使うとうまく膨らまず、「ういろう」のような仕上がりになってしまいます。
米粉のおやつの本によると、豆乳とりんごジュースの水分量を1.2倍くらいにすることで
うまく仕上がるようです。(まだ試作していないので、なんとも言えませんが)
ただ経験上、やっぱりお菓子用の米粉のほうが断然うまくできます。
リ・ファリーヌは国産のものだと結構高いし、スーパーなどで手に入るものは中国産のお米が
使われているみたいです。それでもまぁ、毎日使うものではないのでいいかな?と思いますが…
ちなみに菅原商店さんのしっとり米粉は安心なお米を使って作られていますが、
リ・ファリーヌと同じように使えるようです!

それから、甘酒。
材料の説明のところでも書いていますが、
甘味料の中では身体に最も穏やかなものです。
玄米甘酒でも、精白のものでもお好きなものをお使いください♪
甘酒を入れるとしっとり感が増すので、油は控えめにしてあります。
甘酒には独特のクセがありますが、かんきつ類とあわせると和らぎます。
今回は柚子の果汁と皮を合わせて、さつまいものもったり感も柚子でさっぱり!
和菓子風の大人味♪…を狙ったのですが、いかがでしょう?
りんごジュースとあわせることでも、さっぱり感が増す気がします。

甘酒が手に入らない!という方は、メープルシロップでも。
ただレシピの甘酒を全量メープルにしてしまうとかなり甘いと思うので、
半量くらいから試してみてください。減らした分は、りんごジュースなどを足して。

それから、「蒸す」という調理法。
実は「オーブンで焼く」という調理法、マクロビで言えばかなり「陽性」のもの。
イメージとしては、高温で水分をぎゅーっと奪って(陽性)固く焼きしめる…という感じ。
身体も同じようにきゅーっと締まって(陽性)しまいます。
身体の中央にある臓器・すい臓もきゅっと締まり、低血糖症の原因になったり
陽性のパワーが強すぎて気持ちがイライラしたりカッとなりやすくなったりも。
なので、毎日オーブンで焼いたものを摂るのは実はあんまりオススメできないのです。

対して、「蒸す」という調理法は、水分が豊富。(陰性)
下から上へふんわりとのぼる(上昇=陰性)エネルギーなので、
オーブン調理に比べると、ふんわりやさしいイメージです。
身体をリラックスさせてくれる、低血糖症気味の人にもオススメの調理法なのです。
(おやつ作り以外でも、調理にどんどん取り入れてみるといいかも!)

米粉おやつ、慣れないうちはなんだか特殊な感じがしますけども
慣れてくるとふんわりやさしいおいしさに夢中になること間違いなし!ですよ〜。
材料が揃ったら、ぜひお試しくださいね。


※レシピの内容は、けしてわたしだけで考えたものではなく、さまざまなところから
  ヒント・アイディアを得ているものです。(レシピ本そのまま、というものはありませんが)
  ですので「所有権はわたしにあります!」とは決して言えませんが、
  そのまま無断転載・無断転用などはご遠慮くださいませ。