![]() ![]() ![]() ![]() 食べものはもちろんのこと、ストレスとか、タバコとか、そんなのも影響します。 ◎ 身 体 に 影 響 を 与 え る 2 つ の ホ ル モ ン ![]() ![]() ![]() ホルモンその@では、アドレナリン・ノルアドレナリンについてお知らせしました。 そのAでは、コルチゾールとインスリンについて。 コルチゾールは血糖値を上昇させるホルモン。 分泌しているのは、腎臓の上にちょこんと位置している「副腎」。 インスリンは血糖値を降下させるホルモン。すい臓から分泌されます。 糖尿病の人にも関わってくるホルモンですね。 他にも低血糖症では甲状腺ホルモンなどが関わっているそうなのですが 後半では、この2つを詳しくお話したいと思います。 ◎ コ ル チ ゾ ー ル ![]() ![]() ![]() コルチゾールの働きは、3つあります。 1.低血糖時に血糖値を上昇させる作用 2.ストレスに対処する作用 3.アレルギー症状を抑える作用 1についてはそのまんま。血糖値を上げてくれる働きです。 2について。 コルチゾールは「抗ストレスホルモン」とも言われています。 詳しいメカニズムは省きますが、ストレスを感じるとコルチゾールが分泌され ストレスを緩和してくれる働きがあるのです。 そして3について。 コルチゾールは、「抗炎症ホルモン」でもあるのです。 喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの アレルギー症状を抑える働きがあるそうです。 図にすると、こんな感じ。 ![]() 一石二鳥ならぬ、一石三鳥? このように、すごく働きもののホルモンなのですが もちろんのこと分泌量には限りがあります。 例えば、もともとアレルギー体質だとして。 コルチゾールが一生懸命頑張ってバランスをとっているところに、 低血糖の状態が続いてしまった場合。 そんなとき、コルチゾールの仕事量は増えるわけです。 副腎はコルチゾールをどんどん分泌しなければなりません。 そしてもしも、更にそこにストレスまで加わってしまったら… コルチゾールはもういっぱいいっぱい。 分泌量を増やそうにも、常に働きすぎの副腎は疲れてしまいます。 そうなるともちろん、コルチゾールの分泌量は減少。 症状が悪化してしまう原因になってしまうのです。 低血糖症の人にアレルギーが多いと言われているのは、 上のようにコルチゾール不足になってしまうからなのだそうです。 アレルギーのある人は、 「副腎が疲れやすく、血糖値のコントロールがしにくい」体質だと言えるので 低血糖症になりやすい・重症に陥りやすかったり… そして逆に低血糖症が重症になってくると、アレルギーを発症する場合も。 またコルチゾール不足により、関節炎・皮膚炎などが起きやすくなります。 ストレスも同じです。 例えば、「ストレス→甘いもののどか食い(→低血糖)+アレルギー体質」 というのは、もう副腎が疲れすぎてへとへとになっちゃって当然かも。 しかし逆に言うと、低血糖症の治療をすることでアレルギーが良くなることも あるのだそうです。 わたし自身も、高校時代にストレス+過労からじんましんを起こしたことがあります。 そして既に、確実に「低血糖症」でもありました。 寝たきりで学校に行けなくなったのは、それからしばらくのことでしたが 今から考えれば「あれはコルチゾールが足りなかったからかな?」と思います。 さらに、タバコやコーヒーなどの刺激物も、副腎を刺激する作用があるので 低血糖症の原因になると言われています。 砂糖入りのコーヒー、要注意です。 ◎ イ ン ス リ ン ![]() ![]() ![]() インスリンは、血糖値を下げるホルモンです。 糖尿病の人がインスリンの注射を受けているのは 自分自身で必要な量のインスリンを分泌できないため。 あるいは、インスリンが効きにくい体質になってしまっているためです。 (これは「インスリン抵抗性」と言われます) 低血糖症の人は逆です。 インスリンが必要以上に出すぎてしまう、 あるいはインスリンが効きすぎてしまう体質であることがほとんど。 血糖値のお話でも書いたように、お砂糖などの過剰摂取のために 血糖値が急上昇し、インスリンが過剰に分泌されてしまう…というのが 低血糖症の主な原因です。 なので、低血糖症の人はインスリンを出しすぎないためにも 血糖値を急上昇させない食習慣を身につけることが必要不可欠なのです。 さて。インスリンの働きはそれだけではありません。 実はインスリンが分泌されると同時に、胃酸が分泌過剰になります。 胃酸が出過ぎると、吐き気をもよおしたり、お腹が張った感じになったり。 便秘、下痢の原因にもなったりするのです。 更には、胃酸の酸度が不適切になると、カルシウムがうまく吸収できなくなります。 カルシウムはよく言われるように、欠乏するとイライラ・情緒不安定の原因に。 そして、インスリンと言えば。 一時期「低GI値ダイエット」というものが流行りましたよね? GI値とは血糖値の上昇率のことなので、低GI値ダイエットとは 要するに、血糖値を急上昇させないような食事のことなのです。 血糖値が急上昇すると、インスリンが分泌されます。 実はインスリンは脂肪の合成を促します。 そのため、カロリーにこだわるよりも、なるべくインスリンの出ないような 食事をしましょう、というダイエット法でした。 低血糖症でもいくつかタイプがあるようなのですが、 中でも肥満に悩まされる方がいらっしゃるようです。 (逆に、すらっと細い方もいらっしゃいますが…) ひとつには、インスリンの過剰分泌…という問題があるのかもしれません。 「じゃあ、低GI値ダイエットは低血糖症にいいの?」 と思われるかもしれませんが、確かに基本的には悪くなさそうです。 ただ、ちょっと注意点が。 ダイエットになると主食(ご飯)を減らしてしまう人が多いのですが、 穀物をしっかりとることは、どんな人にとっても基本だと思います。 そして特に、低血糖症の人にとってはかなり重要なこと。 しかし、GI値そのものは結構参考になるのではないかと思います。 長くなりましたが、ホルモンについての詳しいお話はここで終わりです。 一番めんどくさくてつまらない箇所だったかも…(笑) 次は、わたし自身の低血糖症がひどかったときの症状について。 どんな症状があったのか、 そしてそこにホルモンがどのように関わっていたのか。 その辺を詳しく書いてみたいと思います。 |