![]() ![]() ![]() ![]() 砂糖の働きを知るための、いくつかのポイント ◎ 糖 分 に も い く つ か の 種 類 が あ る の で す ![]() ![]() ![]() 砂糖がどのように体内でどのように働くのか…について知る前に、 ちょっと知っておいてほしいことがあります。 まずは、糖分の種類について。 砂糖(精製された白砂糖)は、「ブドウ糖」と「果糖」が 一分子ずつくっついて出来ています。 ↓こんな感じ。 ![]() ブドウ糖は、脳の唯一のエネルギー源。 つまり脳にとっては絶対に欠かせないもの。 果糖は体内で10%ほどがブドウ糖に変えられるそうなので、 「砂糖を摂る≒ブドウ糖を摂る」と言ってもいいくらい。 確かに、「砂糖には脳のエネルギーがたっぷり!」なんです。 わたしたちが食べたものは胃や腸により「消化」の働きで分解され、 「身体にとって利用可能なかたち」に分解されます。 もちろん、そのプロセスは砂糖も同じ。 砂糖の消化は簡単です。 2つある分子を、切り離すだけでいいのです。 ↓こんな感じ。 ![]() 消化があっという間なので、吸収されるのもとても早いです。 黒砂糖などの未精製の砂糖には、これにミネラル分などがくっついていますが 精製された白砂糖は「2糖類100%」と言えます。 もちろん、砂糖以外にもブドウ糖を含む食べ物はあります。 例えば、代表格は「ごはん」。 いわゆる「でんぷん質」は、ブドウ糖の分子がたくさん連なってできています。 ↓イメージとしては、こんな感じ。 ![]() ひとつひとつは「ブドウ糖の分子」なのですが、このようにたくさんくっついているので 切り離して利用可能なかたちにするまでには、時間がかかります。 つまり、消化・吸収はゆっくりめ、というイメージ。 口の中や胃、小腸などを移動しながら、ゆっくり分解されていきます。 砂糖のように2つの分子がくっついている糖類を、「2糖類」 でんぷんのようにたくさんの分子がくっついている糖類を「多糖類」といいます。 ちなみに、ブドウ糖・果糖のように分子が1つの場合は「単糖類」と呼びます。 ◎ 少 し だ け、血 糖 値 の メ カ ニ ズ ム も ![]() ![]() ![]() 次に、血糖値やそれに関連するホルモンについて。 血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のこと。 ブドウ糖は脳にとっても身体の筋肉や臓器にとっても大事なエネルギーなので、 常に「血液1dl中に80-100mgのブドウ糖」が存在するように、 身体はあれやこれやと工夫をして血糖値を保っているのです。 血糖値は、高すぎても低すぎてもダメ。 いつも「ほどよい値」が身体にとっての目標なのです。 なので、身体は「血糖値を上げるホルモン」と「下げるホルモン」を持っています。 主なものを挙げると、上げるほうがグルカゴンやアドレナリン。 下げるほうがインスリンです。 どちらもすい臓から分泌されます。(アドレナリンは副腎です) まぁ、これは別に覚える必要はないのでさらっと流しましょう。 ブドウ糖は食べものから吸収されるので、おなかが減ってくると血糖値は下がります。 身体は頑張って抵抗して、ホルモンを出して血糖値を上げようとします。 (肝臓に貯えているグリコーゲンを利用して、血糖値を上げたり…など) 血糖値が下がってくると、血液の運んでくれるエネルギーが足りないので なんとなく身体に力が入らなかったり。 集中力が落ちたり、頭がボーっとして眠くなったり(脳のエネルギー不足)。 逆に、食事をすると血糖値は上がります。 …ん? 「でも、ごはんを食べた後って眠くなったり、頭がぼーっとすることがあるような…。 エネルギーをもらって、脳は元気になるはずなのに」 って人はいませんか? それそれ。実はその現象こそが、今から話そうとしていることなんです。 ちょっと長くなってきたので、ページを改めてお話を。 |