recipe01:basic cookie 基本のクッキー、クラッカー


卵なし、バターなし…で作る、基本のクッキーです。
マクロビだと大体こんな感じだと思います。(弱気)
そのままタルト型に敷き詰めれば、タルト台に。
甘くしなければ、クラッカーになります。



基本のレシピ


 ・ 薄力粉など、粉類…100g(約1cup)
 ・ 塩 ひとつまみ
 ・ 菜種油などのオイル…大さじ1〜2
 ・ 水(メープルシロップ、米飴など)…大さじ2〜

 * 薄力粉などの粉類は、好きなものを使います。
  レシピの最後に、アレンジなどについて詳しく書いています。
 * オイルは菜種油、ごま油(白)、オリーブオイルなどが
   オススメです。色の濃いごま油は、かなりクセがあるので
   オススメしません。
 * 水分については、お好みのものを使います。
   水でも、リンゴジュースでも、メープルシロップでも。

 >>具体的なアレンジ例を見る。

作り方 基本なので、写真をたくさん撮ってみました。見難いのはご勘弁を
オーブンを170℃に予熱しておきます。
粉類と塩は、ひとつのボールで合わせておきます。
用意する道具はフォークのみ。
型抜きする場合は、型と麺棒も必要です。
その他の材料は計っておいてもいいし、
使うときに大さじで直接計り入れても平気です。

ちなみに今回のレシピの配合は、
薄力粉80g、コーンミール20g、
ココナッツファイン10g。
甘味はメープルシロップを使いました。
フォークでささっと混ぜ合わせた粉類に、
オイルを入れます。今回は大さじ1.5入れました。


これを、適当にフォークでかき混ぜます。

力を入れないように、ささっと軽く混ぜてください。
フォークでざーっと混ぜたところです。
ダマがたくさんあるのがわかります…よね?

この状態から、粉を両手でとり、
手のひらを使ってそぼろ状にしていきます。
粉を一粒一粒、オイルでコーティングする感覚で。
先ほどより、ダマがかなり細かくなりました。
…わかりますよね?(写真、見づらくてスイマセン)

こうすることで、あとから水分を加えても
粉が水と結びつきにくく、グルテン(粘り気)が
出にくいそうです。
…出典は覚えてませんが。
水分を加えて、さっとまとめたところです。
力をいれず、こねないようにまとめてください。
こねてしまうと粘り気が出て、かたいクッキーが
出来てしまいます。


メープルシロップ大さじ2+水大さじ1程度を加えたところ、ちょっと水が多かったようで。
べとつきのある生地になっています。
水分が足りなくてまとまらない場合は、小さじ1ずつほど足したり、手に水をつけてまとめます。


この段階で、30分ほど休ませると生地が落ち着いて、さっくりしやすくなります。
 ちょっとこねすぎたかも!という時は、ラップをして冷蔵庫などで休ませるのをオススメ。
 省略も可です。今回は寝かせずに作りました。寝かせある・なしについて詳しくはのちほど。



生地がべとついていたので、
台や麺棒に軽く打ち粉をしています。
生地は力を入れずに、てのひらを軽く転がすように
してひとつにまとめておきましょう。

生地のべとつきがなければ、打ち粉なしでも。
ラップに挟んで伸ばすのも汚れなくていいです。

棒状にまとめて切り分けたり、
小さくちぎってまるめ、押しつぶしてもいいです。
厚さは大体5〜7mmくらいにします。
ぎゅうぎゅう押しつぶすのではなく、力をいれずに
かるく麺棒を転がして、少しずつ伸ばします。
その方が厚さが均等になります。

今日は(面倒なので)大きめの型で抜いてみます。

余った生地は集めて、また手のひらでやさしく
転がしてまとめて、麺棒で伸ばします。
かなりべとべとしてキケンな感じでしたが、
なんとか型抜きできました。
ちゃんとさっくりするかどうか、やや不安。

生地にはフォークで穴を開けています。
焼いて膨らんでくるのを抑えてくれるとか、
火の通りを良くするとか、
いろいろな意味があるそうですが、
わたしは単に見た目がかわいいからやってます。

オーブンに入れるのは、必ず予熱完了してから。
焼けました!
奥の小さいのは、余り生地を丸めました。

170℃で25分ほど焼きました。
焼き時間はオーブンによっても変わってくるので、
ほどよいきつね色になるくらいまで
様子を見ながら焼いてください。

しばらく冷ましてから召し上がってくださいね。

ちょっと水分量が多かったので心配だったのですが、
ちゃんとさくさくに焼けてました!
勝因はメープルシロップを使ったこと、かな。(下に詳しく書いてます)
さらには、ふんわりしてやさしい味になってます〜。
適当にその場にあるものを配合したのですが…当たりだったようです♪
こんな感じで、思いつきで作れるのがマクロビスイーツのいいところ(^m^)


その他、コツやアレンジなど。


すごく簡単だということが、お分かりいただけたでしょうか?
材料もシンプルだし、泡立てたりする必要もないし。

唯一のコツは、「こねないこと」。これに尽きます。
余計な力を入れずに、やさしく生地を扱ってれば大丈夫です。
わたしはこれがよくわかっていない上に下手くそだったので、
自分の納得の行くさっくりクッキーを作るまで、結構かかりました…。

>>具体的なアレンジ例も紹介しています。
基本的に、アレンジの流れは次のような感じになると思います。


◎粉類の選択  …薄力粉をベースに、何を混ぜるか?
           コーンミール、オートミール、米粉、ココア、キャロブ、きなこ、おからなど

    ↓

◎混ぜるもの
   …例えば、ナッツ類(くるみなど)やゴマを混ぜれば香ばしくなります。
           他にもドライフルーツなどで甘味や風味を補ったり。
           ここで混ぜるものを主役にしてもいいですね。

    ↓

◎オイルについて…オイルの種類と量。標準は菜種油がいいと思います。
            クラッカーなら、色の薄いごま油にしてみたり。
            また、量が少ないとあっさり、増やすとしっとりになります。
            量は多いほうが失敗しにくいですが、身体への影響との兼ね合いで決めましょう。

    ↓

◎水分を決める …メープルシロップ、米飴、甘酒、みりん…などの甘味を補うものから、
            豆乳(まろやか)、リンゴジュース、水(シンプル)などの甘味の少ないものまで。
            例えばドライフルーツで甘味を補って、甘味料ナシ…でもよいわけです。

    ↓

◎どんなカタチ? …型抜きだけでなく、まるめてつぶしたり、棒状にまとめて切ったり。
             スティックタイプにしてみたり、薄めにしてぱりっとさせたり、
             厚めにしてじっくり焼いたり。

    ↓
◎生地を寝かせるかどうか?
(下で書いてます)
    ↓
◎どのくらいの温度で、どのくらい焼くか?(同じく、下のほうで。)


さて、材料や時間について、いくつか解説を。
なんだか長くなっているので、興味のある方、どうぞ〜。

まず粉類。
基本は、薄力粉です。
全粒粉(ふすまが入ったもの)でもオッケーです。
薄力粉のみだと繊細な歯ざわりになります。
全粒粉だとざっくり系?ちょっとふすま独特の苦味が出るかもです。
薄力粉+全粒粉、とミックスするのがオススメかも。
ちなみに強力粉はグルテンが多いので、しっかりした生地にしたいときはいいかも。

そこに2割程度、他の粉を混ぜると風味が出ます。
例えば雑穀粉や玄米粉、きなこやコーンミール、おからパウダーなど。
こうした粉には小麦と違って「グルテン」が含まれていないため、
粘り気が出にくく、さっくりしたクッキーが作りやすいです。

グルテンは水を加えてこねることで出来てくるようなので、
とにかくこねないこと。
(パン作りのときに生地をこねるのは、グルテンを出すため。
 クッキーのときは、グルテンは少ないほどよいです。)

オイルについて。
上にも書いたように、菜種油などのクセの少ないものがオススメ。
グレープシードオイル、というのも使えるようです。(使ったことないですが)
大さじ1〜2、と分量に幅がありますが、これはお好みで。
オイルが多いほうが失敗は少ないです。さっくりしやすくなります。
ただし、植物性でも油脂の摂りすぎには注意。
でもスイーツですし。摂り過ぎがいやなら、そもそも作らなければいいですし。
…というわけで、わたしは大体大さじ1.5〜2くらいは入れてます。
少なめにして、白練り胡麻なんかを足す場合もあります。油脂の補いとして。

それから、甘味料について。
基本的に糖分が多いほど、さっくりしたクッキーになりやすいです。
今回のようにメープルシロップが水分量のほとんどの場合、
水だけで作る場合に比べて、失敗が少ないです。
というか、メープルシロップだけなら、オイルとしっかりあわせて
直接粉類とあわせても大丈夫だと思います。

オススメの甘味料は、メープルシロップ、米飴など。
甜菜糖で作る場合は、20〜30gほどお好みによって加えてください。
その際、粉類の量を変える必要はありません。
水分量は様子を見ながら調整してください。

生地を寝かせる時間について。
オイルもしっかり使って、メープルシロップなどの甘味料が多い場合は、
寝かせる必要はほとんどないと思います。
ただ、こねすぎちゃったかも!という時や、水のみで作っている場合は
寝かせると失敗が少なくなります。グルテンが落ち着くので。
また、べたつきすぎた生地も冷凍庫で少し休ませると、
固くなって扱いやすくなります。

焼き時間、温度について。
わたしは基本、170℃で15分〜25分くらいで焼いています。
使うオーブンや、クッキーの形や厚みによって、時間が変わってきます。
(うちのオーブンはコンベクションタイプなので温度が上がりやすいかと。)
ただ、水分が多すぎてべとべとで、これはかなり水分を飛ばしたい!という
失敗した場合なんかは、150℃くらいの低温で、かなり長めに焼いたりもします。
焼き時間についてはそのくらいの把握しかないので、コツがあれば教えてください〜。

以上、長くなりましたが、わたしなりのクッキー作りについて、でした。
ここはこうした方がおいしかったよ!などの情報がありましたら、ぜひお知らせください。
みんなでシェアして、みんなでおいしく食べるのが一番だと思いますので♪

※レシピの内容は、けしてわたしだけで考えたものではなく、さまざまなところから
  ヒント・アイディアを得ているものです。
  ですので「所有権はわたしにあります!」とは決して言えませんが、
  そのまま無断転載・無断転用などはご遠慮くださいませ。