..... macrobiotic? >自分の変化



○ 自分の変化


マクロビオティックを始めてからの変化…は、とにかくたくさんあります。書ききれないし、思い出しきれないくらいです。
(慢性疲労症候群からの回復についてはコチラへ)

最も大きな変化を挙げるなら、

 掃除が出来るようになったこと
 お料理が好きになったこと

…の2点に尽きると思います。
これは私にとっての「大・コンプレックス」でした。本当に全然出来なかったので、「絶対に結婚は無理」とも思っていました。
今ではどちらも結構好きです。掃除<料理、という感じですが。

そういうわけで、この2つについては「掃除の出来ない女」でした。 / お料理嫌い、お砂糖中毒の人へに詳しく書いています。


それ以外の変化で、思いつくものを挙げてみます。

 ・ 精神面での変化(落ち込み、無気力、自己卑下…などなど)
 ・ 物欲の変化
 ・ ナチュラルな暮らしへの変化
 ・ 味覚の変化


精神面での変化については、なぜ、マクロビスイーツなの?に詳しく書いていますので、ご覧ください。


○ 物欲の変化


わたしはすごく、無駄遣い魔でした。欲しい!と思ったものは欲しくて欲しくて仕方がない。お金が残り少ないのに、洋服を買ってしまう。けれど買うのはどれも自分には似合わない洋服ばかりで、結局は着ないまま溜め込むばかり。そんな感じでした。そして、そういう自分が嫌いでした。でもやめられなかったんですけど。
今思い返せば、どれも「本当にそのものが欲しい」というよりは、「とにかく手に入れたい」という所有欲が強かったような気がします。
現在でも、まぁ無駄遣いすることはもちろんありますが、以前よりも「欲しい」と素直に思ったものを買えるようになりました。洋服も、着ないようなものを買うということはほとんどなくなりましたし、自分の趣味に対して素直になった気がします。以前はなぜか、「これが欲しい」と本当に思うものだけは買えませんでした。変な話ですが。どこかで出し惜しみして、自分の欲しいものの二番手を買うようになっていた気がします。


○ ナチュラルな暮らしへの変化


わたしは全然まったく都会派の人間ではないので、「ロハス」だとか「ナチュラルライフ」だとかそういう「かっこいい感じ」がまったく似合わない…し、そもそも「無理して環境の為に頑張る」というのがキライでした。なんかこう、ポーズだけのような気がして(ひねくれモノです)。
そんなわたしがマクロビを始めてから、気がつくと日々の生活が段々とナチュラルな方向へ向かっています。

例えば、合成洗剤。
食器洗いのとき、すごくよく落ちます。でも何だか匂いもきついし手にぴりぴり来るし、身体には良くなさそう。というか、自分の身体には取り入れたくない感じ。
マクロビを始めると動物性の脂肪で食器が汚れることがないので、そんなに強い洗剤は必要ありません。そんなわけで自然に石鹸を使ったり(これならもしも口に入っても平気)、お湯だけで落ちるときは石鹸すら使わなかったり。

シャンプーも、なんだかまず人工的な匂いが嫌いになりました。それになんとなく地肌とか、背中がかゆくなるし。髪の表面だけがコーティングされてるみたいな、不自然な手触りになるし。
結構長いこと「ふつーのシャンプーみたいな匂いと手触りがいい!」と抵抗していたのですが、結局不快感に耐えられなくなり、せっけんシャンプー+クエン酸リンスに変えました。今はせっけんすら使わず、マザータッチという不思議な洗剤(?)で洗っています。

お肌のお手入れもほとんどしなくなりました。あまり必要を感じないからです。モデルのようにぴかぴかな肌ではありませんが、今の化粧水にたっぷりと入っているいろいろな成分は、なんとなく必要の無いもののような気がします。それに肌のべたつきとか毛穴の汚れは「糖分や油分過剰」という身体からのサインだし、ファンデーションで肌をふさぐと、なんとなく息苦しい。
メイクはしますが、ファンデの代わりにシルクパウダーを使っています。

洋服も、コットンやシルク、リネンなどの自然素材がたまらなく好きになりました。不思議ですね。あと、以前は黒や紺などの濃い色が好きだったのに、自然とベージュなどの淡い色ばかり買うようになっています。好みが変わったようです。
でも今でもコンタクトは使っているし、気に入ればレーヨン混の服だって着るし、携帯電話だって持っているし、パソコンはなくてはならないものだし…と、全然ケミカルです。
けれど、無理なく自然に変わっていくものについては、変化するに任せようと思っています。


○ 味覚の変化


マクロビオティックを始める以前は、わたしはジャンクフード・砂糖中毒でした。一番好きなものはマクドナルドのポテトやラーメンスナック、お砂糖たっぷりのケーキやキャラメル、メロンパン。
マクロビオティックを始めてからも、最初は野菜料理がぜーんぜん美味しくなく味気なくて、病気を治すためにしぶしぶ食べていました。けれど3ヶ月くらい経った頃から、少しずつ自然に「野菜って…なんかじんわりとおいしい…」と思うようになったのです。

味覚が変わって思ったのは、「自分は今まで、自分で『欲しい』と思って食べていたのではなくて、『食べさせられて』いたんだ…」ということ。
ジャンクフードは中毒性があります。脳がその刺激に慣れてしまうと、もっともっと欲しくなります。ガマンできなくなります。でも食べている最中は、ほとんど味わっていません。ほとんど噛まずに、水で流し込むようにして飲み込んでいるだけなのです。
そういう「食欲」って、すごーく不自然だったんじゃないか?と、今は思います。
お砂糖も同じです。お砂糖には中毒性があります。いったんシュガーアディクトになってしまうと、もう意志の強さは関係なく、どんどんお砂糖を欲しがってしまうのです。
だって、砂糖中毒になっているのは「脳」なのですから。
お砂糖の弊害はあまり知られていませんが、大変なものがあります。
虫歯などはポピュラーですが、それだけでなく気分の落ち込み、頭痛、胃の不調、記憶力にも影響があります。白砂糖を代謝する際にはミネラルを消費するので、カルシウム不足を招くこともあります。

そんなお砂糖は、さまざまな加工品に使われています。スーパーでふりかけやソース類、お菓子などの原材料表示を見てみると、「砂糖」「糖類」と書いていないものはほとんどありません。甘いものだけでなく、一見すると砂糖など入ってないような食品にも、お砂糖はたっぷり使われています。子どもの大好きなケチャップはお砂糖のかたまりだったりします。
でもお砂糖を入れると、おいしいのです。もっと欲しくなります。当然甘い方が消費者には好まれるし、結果商品が良く売れます。
だから、使われているのです。

影響が強く、中毒性のあるものがたっぷりと使われている。それを、食べ物と呼んでいいのか…とわたしはついつい考え込んでしまいます。。
なんとなく、「食べさせて、お金を払わせるもの」に近い気がしてしまうのです。
でも、だから「食べちゃいけない」ではなく、「そういうものなんだ」という意識の下でスイーツを楽しむことが大切なんじゃないかと思います。

不思議なことに、マクロビオティックを続けていくと、頭で必要なものを選んだり、「食べさせられる」のではなく、自分でほんとうに欲しいものを選ぶことが出来るようになってきます。
自分の身体が、味覚が、今必要なものを知っている…それを体感すること。
それがわたしにとっての、「味覚を取り戻す」ということだったんだなぁと思います。