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..... 体験記の締めくくりとして



○ どこから病気?どこから元気?


病気になった。
マクロビを始めた。
回復して、大学にも受かった。

めでたしめでたし。

というところで、わたしの治療体験記は一旦おしまいです。
ですが当然のことながら、大学合格は、一つの区切りであって
ゴールではありません。

わたしの病気はその後どうなったのか?
大学生になってからは親の送迎も要らなくなり、相当にユルイ学部だったために
一応人並みに通うことは出来ました。
が、休日はつぶれてしまうことも多く、やっぱり体力不足は否めない感じ。

さらに、体力的な問題以外にも、もっと解決しなければいけないことがありました。
例えば人間不信とか、あまりにも強い恐れの感情とか。
何をするにも極端に自信がなかったり、逆に傲慢だったり。
もっともっと、本来の素直な自分として存在できるはず…
どこかで、そういう気持ちが消えませんでした。
これって、うつ病がまだ治ってないからなのかな?とも思ったけれど、
「病気」の範疇を脱しても、まだまだ残る自分の中の違和感…。

問題は、CFSが発症した高校生の頃からではなくて、
もっともっと以前から起きていたのではないだろうか?

今思い返すと、自分の身体が本当にすっきり!だったことって、ないんです。
まぁ子どもの頃は走り回って遊んだりと元気な子でしたけど、
それでも記憶を探れば、ダルイのを無理に引きずってたり、
身体がそわそわして落ち着かない感じがしてたり。
授業中に座ってられなくて歩き回る…ということはなかったけど、
お喋りが止まらなくなって怒られる、ということはしょっちゅうあったし。
(ものすごーく躁気質だったような…今は逆で、鬱気質なのですが。)

みんなが普通に出来ているような「お道具箱の整理」とか、
「折り畳み傘をきちんと畳む」とか、そういう当たり前のことをしていると
頭にかーっと血が昇って、いらいらしてしまう。
整理整頓とかが出来なくて、しょっちゅう忘れ物ばかり。
文字をキレイに書いたりだとか、「きちんと」何かをすることができない。

さらに朝起きられなかったり、すぐ疲れて不平不満ばかりなのは、昔から当たり前。
単に病的な状態までになったのが、高校生の頃だった…というだけで。

食べ物を食べても、ろくに味もわかってなかった気がします。
周りが「おいしい」と言えば、「ふーん…おいしいんだな、これ」と思ってました。
好き嫌いはめちゃくちゃ多かったけど、ものすごい味オンチ。
極端に辛かったり甘かったり、化学調味料がきいてるものをドカ食いするばかり。

思い返してみると、わたしってどこからが病気だったんだろう?と思うのです。
自転車が漕げなくて、泣いて家まで帰った高校生のあの日なのか。
それとも、食習慣も心も、めちゃくちゃになっていた中学生の頃なのか。
面倒くささから、なんとかズル休みしようとしていた小学生の頃なのか。
幼稚園バスから家までの短い距離を、「歩けないからおんぶして!」と
地面に座り込んでいた幼稚園の頃なのか…(ああ、なんと怠惰な人生…。)

わたしはマクロビを知ったとき、すごーくほっとしたんです。
落ち込みやすかったり不安だったりイライラしたりすることは、
わたしの性格ではなくて「体質」なんだ。
そして、「体質」は変えられる。
そう思ったから。

悪いのは「わたし自身」ではなくて、「わたしの体質」なんだ。
それを変えれば、元気になれば、健康になれば、
自分を好きになれるのかもしれない。

病気を治すために始めたマクロビでしたが、
結局一番解決したかったのはその部分だったように思います。


○ バランスの取り方、というひとつの選択肢としてのマクロビ。


それにしても、「健康」ってなんなのでしょう。
以前は、全く疲れ知らず、落ち込み知らず、ぴかぴかの完璧な状態!
…と思っていたし、
わたしもいつか、きっとそうなれるはずなんだわ〜って思ってました。
(マクロビの本にも、「健康ってそういうもの」って書いてあるんです。)

でもね、その状態になるのは、少なくとも今のわたしには無理。
浮き沈みの波は穏やかになってきてはいるけど、
やっぱり疲れるし、寝込むし、悩むし、落ち込むし、無気力になるし。

じゃあ、わたしは「病気」なんだろうか?
うーん、そうやってなんでも病気にしちゃうのも、逆に不健康ですよね…。
世の中には、身体的な病気を抱えていたってわたしより元気な人もいるし、
逆にわたしみたいに、身体はそこそこでもすぐにダウンする人もいるし。
以前は無理してでも動いてる方が立派!と自分も頑張ろうとしてましたが、
そうなると人生が楽しくなくて、義務を果たすためだけのものになってしまう。
うーん、それはわたしには向いていないのかも。
今は、心にも身体にもちょうどいい、わたしなりのバランスを
探していく必要があるのかなぁと思っています。

CFSは、「病気」です。
でも、なんとなく「病気」にしては変な感じがします。
今の世の中でふつう、「病気」と言えば、「病院の先生が治してくれるもの」。
でもCFSはそうじゃない面が大きいですよね。
病院では取り扱いが難しいケースであったり。
ぱっと見病気に見えないから、周囲から「怠けている」と言われたり。
そう言われ続けると、自分でもこれって根性が足りないだけ?と思ったり。

わたしなりにCFSと付き合ってきて、いま思うのは、
「自分の身体との、上手な付き合い方を知ること」が大切なのかも…と。
そしてその時に、わたしにとって大きな指針になってくれたのが、
マクロビオティック の食習慣であったり、考え方だったんですね。

だから、「マクロビオティックでCFSは治るんですか?」と聞かれると、
わたしはやっぱりちょっと迷ってしまいます。
治るかもしれないし、治らないかもしれない。
わたしの場合は治りました、としか言えない。
だから、手放しで勧めることができません。

それで、選択肢のひとつとして提供できればいいなぁという思いから、
ここでひっそりつたない体験談を書いているのですが。

わたし自身の場合、マクロビオティックがこれほど功を奏したのは、
食べもの及ぼす身体への影響がとても大きかった…という要因があると思います。

例えば、昔からあまいお菓子やジャンクフードが人並み以上に大好きだったり。
野菜はほとんど嫌いで、偏食を続けてきていたり。
はっきりCFSだとわかる直前は、ラーメンスナックをろくに噛みもせず、
ひたすら喉に流し込んでいて、家のごはんをきちんと食べてなかったり。

マクロビオティックがどうこう、とかいう以前に異常な食生活ですよね。
偏りすぎていて、内臓にも神経にも負担をかけすぎていました。
食べものというのは、身近なわりに生活の大部分を占めていたりします。
それで、わたしの場合は「極悪」だった食生活を変えることが、
ものすごく大きな影響力を発揮したのだと思います。

それでも今の日本で、「ふつうの」ごはんを食べていれば、
知らぬ間に大量のお砂糖を摂取していたり、油が過剰だったり…。
それで、肝臓や腎臓が疲れているケースも多いみたい。
で、腎臓が疲れると不安が強くなるなど、精神的にも影響があったりするので、
やっぱりマクロビオティックの考え方を、生活に取り入れることは
みんなにとってもいいことなのかなぁ、と思ったりもします。

でもやっぱり、はっきりとは勧められません。
病院での「この症状には、この薬を使います」という、
確固たる感じには勧められません。

ひとつには、とっつきにくい感じがあること。
玄米食べて、お肉や卵、砂糖を食べなくて…と聞いただけで、
「うへぇ」って思いません?(笑)
そんな制限だらけの食生活、嫌だ!って。
ほんとは制限なんかないんですけど、この辺は始めてみないとわからないことだし。
それから、現代の日本で実践していくには、難しい面もたくさんあります。
どうしても、「不自然な無理」をしなくちゃいけない場面も。
(例えば外食でも、お店を選んだりとか。勿論、しなくてもいいんですけど)

そういうことを考えると、なかなか「マクロビが最良です!」とは勧められず。

CFSに対しては、もちろんマクロビオティック以外の治療法もあるでしょう。
今現在、症状に苦しんでいる方の辛さが少しでも緩和されるなら、
どんな方法でも構わないんですよね。
だからわたしは、
「マクロビオティックで完治するかどうかはわかりません。
 でも、改善するための大きな力にはなってくれると思います」
としか言えないのです。

わたしは、わたし自身の身体のバランスの取り方として
「マクロビオティック」を基本としています。今のところ。
これは自分が実践してきた中で、誰かに強制されたわけでもなく決めたこと。
同じように、いろんな人のいろんなバランスの取り方があってオッケーなんですよね。

もし、あなたがCFSやそれに類する症状を持っているとして。
あなたなりのいいバランスの取り方があれば、是非教えてください。
それはもしかしたら、誰かのために役に立つ経験談かもしれない。
わたしもそういう立場のひとりとして、ここでひっそり発信しています。

長々と書いてきた締めくくりとして、少しでも目を通してくださった方に、
心から感謝したいと思います。ありがとうございました。

2007/09/25